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千葉出身。大学院修士をへて今は新入社員。自分が思う天才がつくる音楽とゴールデンレトリバーがすき。

ミュージシャンになりたい人生だった?

※引くほどまとまってない記事

 私は中学1年生のときにドラム教室に通い始め、中学2年生になったらアコースティックギターを始めた。中1のとき、YUIのfeel my soulに衝撃を受けて、以後ずっとYUIに強い憧れを抱いて今日まできた。

 中学時代はバレー部に入っていて、それもギターとドラムと同じくらい熱を持ってやっていた。しかし、YUIを追いかけることは生活の主軸だったし、高校生になったら絶対にバンド活動をすると決めていた。

 高校生になって、有言実行。入学してすぐバンドを組んだ。クラスで隣の席だった女の子がノリノリで(まあ、実際ノリだったんだろう)ボーカルをやると申し出てくれた。3ヶ月だけ入部していたバレー部で出会った子が「ベースをやりたい」と言ってくれて一緒にベースを買いに行った。私とベースの子はそのあとすぐバレー部を退部した。

 私はドラムとギターができたので、そのどちらかを担おうと思っていた。そんなとき、他クラスの友人が「お父さんがギターをやっている子がいる」という情報を教えてくれて、その情報だけを頼りに顔も見たこともない女の子をスカウトしに行った。

 私の中に眠っていた行動力を存分に発揮し、1年生の5月にはバンド結成、文化祭のオーディションに出ることになった。ちなみに私はドラム担当になった。みんなバンド初心者だったので、コネをフル活用して教えてくれるおじさん(お母さんの仕事関係の人)に頼み込み、猛特訓。ちなみに、軽音楽系部活動がない高校だったので、バンド文化も発達してなかったし、校内に練習できる場所もなかった。学校外でスタジオを借りて練習し、見事先輩のバンドを蹴落とし(申し訳なす)、入学間もない1年生バンドの私たちが文化祭出場への切符を勝ち取った。そのときは、本当に嬉しかったし誇らしかった。

 高校時代のバンド生活は恵まれていたし、充実していた。学校外のいろいろな人と繋がれて、いろいろな場所でライブをした。高校でも代表的なガールズバンドになって、文化祭にはたくさんの人が見にきてくれた。でもバンド活動をしていて私の中に、【自分も歌いたい】、【ギターが弾きたい】という想いが芽生えた。ドラム自体はとても楽しい好きだけど、私はやっぱりYUIになりたかった。

 家では弾き語りを毎日のように練習していたし、自分で曲も作ってみた。そして中学のころは【高校でバンドを組むぞ】と思っていたが、高校では【大学でギターボーカルとしてバンドをやりたい】と思うようになった。

 

 大学生になって、軽音楽サークルに入ってギターボーカルもやるようになった。ただ、それはどれもコピーバンドだったし、自分で曲を作ることもほとんどしなくなった。入学当初は【オリジナル曲がやりたい】という思いでいっぱいだった。入ったのは「作詞作曲サークル」と銘打つ部員100人以上の大規模音楽サークルとノリで入部させられたコピーバンドのサークル。どちらのサークルもとてもレベルの高い人がたくさんいた。コピバンサークルの新歓で、そのサークルの人に「オリジナルがやりたい」と伝えた(そのときは断る口実だった)。しかし、その人は「オリジナルはコピーを極めた上にある」的なことを言った。【たしかにな】とその時思った。しかし、その言葉に間に受けた私は「オリジナル曲をつくること」をとても高いハードルにしてしまったのだ。

 

 「作詞作曲サークル」は私のやりたいことに合致していたのだけれど、多すぎる人数に慣れず、自分と合わないと感じる人が牛耳っている(と感じた)こともあり、居心地の悪さを感じた。そして、夏にはそのサークルをやめてしまった。

 それからの大学での音楽活動は、入学当初の熱い思いはすっかり覚めてしまったように感じた。高校の時まで井の中の蛙だったこともあり、自分よりもレベルの高い人たちと出会って自信を失ってしまった。【自分はどうせ下手だから】という気持ちが心のどこかにあった。自分の好きなバンド、Go!Go!7188チャットモンチー、フラワーフラワーなどのコピバンは一生懸命やった。けどそれだけじゃ満足できていないのに、自分の心をごまかして、周りに流され、へつらって大学4年間が過ぎていった。

 

 大学4年生のころ、Go!Go!7188のライブDVDをみていて、【羨ましい】と感じた。バンドを仕事にして、世界中いろいろなところに行って自分の作った曲を披露する。自分の生きた軌跡を、はっきり残せるようなそんな人たちが羨ましくて、憧れた。

 そう感じる一方で、私はミュージシャンになりたかったのだろうか?

 上記で書いたように環境のせいにしてしまうのは簡単だけど、その私が思う「理想の環境」があれば私はもっと本気で取り組んでいたのだろうか?

 

 時々そんなことを考える。

 今でも、ギターが大好きで、時間があれば自分の好きな曲を弾き語りする。自分の好きなミュージシャンやバンドを聞くと心躍る。私の場合、ただその曲を聞いていればいいだけじゃない。ライブに行けばいいわけじゃない。【自分も弾いてみたい】【自分もあんな風になりたい】と思うのだ。

かといって、本気でシンガーソングライターになりたいと思ったことはない。

音楽以外の仕事をしながら、小さなステージに立てたらいいな、それが今の自分の理想である。

今日、てんちむTwitterで[「やりたい」から「やらなくてはいけない」という義務感に変わった瞬間、一気に「やりたくなくなる」]という呟きをみた。

自分が音楽を仕事にしようと決意したら、一気にやりたくなくなってしまうのかな?

 

自分が何を言いたいか、終着点が見えなくてまとまらない文章になってしまったけど、私は中学生のころからずっと【もっとやりたい】という気持ちを抱いていた。

現状に満足したことがない。大学生のころ、自分の気持ちをだましだまし過ごしたこととても後悔しているんだ。

もう【下手だから】とか【時間がないから】っていう言い訳はしないようにしたんだ。